8月といえば「お盆」がありますね。
お盆の時期は特にそうですが、私たちは色々な時、様々な場所で
「お線香」をあげています。
お墓参りはもちろん、お仏壇前でもお線香を焚きます。
そういうものだ、と当然の慣習のように行っていますが
その実、どのような意味があり、どのように扱うのが正しいのでしょうかね?
仏前へのお供え物
お家にお仏壇のある人は「お線香」は馴染み深いものだと思います。
ご実家に帰った時、お墓参りなどの時は、その香りに「田舎」らしさや懐かしさを覚える人もいるでしょう。
お仏壇には「灯華香飯(とうげこうはん)」といって
「灯」はあかり、ろうそく
「華」はお花ですね
「香」がお線香
「飯」はご飯です。
その中でも「香華燈燭(こうげとうしょく)」と言われ「ろうそく」「お花」「お線香」は
欠かせないものなんです。
そもそも、なぜ「お線香」をあげるのか?
「お線香」には主として3つの意味があります。
・身を清める
香のかおりというものは、人の心と身体、そしてその場を清めるものと考えられています。
「お線香」をあげることで俗世に生きている我々の心と身体を清めてから故人へご挨拶の準備ができます。
・故人の食べ物
「お線香」の香りは故人の食べ物と考えられています。
生前に善い行いをした死者は良い香りを食べるとも言われ
四十九日の間に香を絶やさないのは、死者への食事とあの世への導きとされています。
・仏様とのつながり
「お線香」から立ち上る煙は「あの世」と「この世」をつなぐと考えられています。
「お線香」からの煙を通して仏様と会話できるということなのです。
【お線香】の作法(宗派によります)
ここでは基本の作法としてお伝えします。
1・仏前の前に座って一礼します
2・ろうそくに火をつけ、その火にお線香の先をかざし火をつけます
3・手で扇いで火を消します(煙のあることを確認)
4・香炉に立てて「おりん」を鳴らします
5・合掌して一礼します
お墓参りの場合
1・はじめに墓石にお水をかけます
2・供花(きょうか)を飾ります
3・お供え物をあげます
以下は、上記:仏前時の作法と同じです。
マナーとNG
・「お線香」には必ず「ろうそく」から火をつけましょう。
・消す際に「なぜ息で吹き消してはいけない」のか?
神聖な仏様に対して息を吹きかける、ということがマナー違反となるのです。
・本数は、1~3本となっています。香炉に1本、逆三角形に3本など宗派により異なります。
折って寝かせる、折らずにに寝かせるといった違いもあり、不明な場合は1本でいいです^^
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